約50年前の話ですが、アメリカ歯科医師会と、アメリカのパブリック・ヘルスサービスは、飲み水にフッ素をいれて飲むことで、虫歯予防ができるとの発表をしました。
今、アメリカでは虫歯の患者が減って、歯科医師らも「虫歯治療」よりも「美しい笑顔」に焦点を合わせていこうという風潮になりつつあります。
フッ素が、虫歯の割合を減らすカギとなったのでしょうか。しかし、ヨーロッパの西の方の国々では、飲み水の中にフッ素を入れることを禁じていますが、アメリカと同じくらいの虫歯の患者の減少が見られたのです。
どうして水の中にフッ素を入れてはだめなのでしょうか。彼らは身に害があるのではないか、と信じているのです。アメリカ人の多くも同様に体に悪影響を及ぼすのではないか、と心配する人がいます。「フッ素はヒ素より幾分か毒素が少ないだけのものだ」とロバート・カートンというアメリカの環境保護エージェンシーの科学者が言い、その後に、「また鉛よりも毒素が多い」と付け加えた。
しかし、クリントン政権は、2000年からアメリカの約75%もの人にフッ素入りの水を通常の飲み水として活用して欲しいといっています。
フッ素は実際どこまで使ったらいいのか、今、いろいろな研究所にて研究されている段階です。フッ素を使うことをあまり良く思っていない団体には、少量でも使ってしまうのは良くないと批判します。フッ素を使うことを支援してくれる人たち、アメリカ歯科医師会や歯磨き粉を製造している業者は、フッ素は少量使うなら大丈夫です、という見解を示しています。
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