| すすき野の地で昭和57年に診療所を開き四半世紀経ちました。振り返れば、長くもあり短くもあった25年でした。その間診療所を維持することが出来たのも、地域の皆様方のご支援があればこそ、と感謝しています。 この四半世紀の間に診療所を取り巻く環境は、めざましく変化してきました。 開院当初、すすき野・荏子田の地域はいたる所造成地で、周りは自然に満ち溢れていました。私の友人が、昔モトクロスによく来たそうですが、周りは山ばかりだったそうです。目の前にすすき野団地が出来たばかりで、当院のある商店街も賑わいだし、これからもっともっと開けていくと確信していました。それからは目まぐるしく開発が進んでいきました。 かつての造成地には家が建ち並び,スーパー、コンビニ、飲食店などが次々と開店し、街は成熟されつつあります。しかし、反面寂しくなる時があります。毎月、決まって月刊誌を届けてくれていた本屋さん、スタッフがお世話になったパン屋さん、雪の日にスコップ求め駆け込んで行った金物屋さん…。 「時代の流れ」と一言で片付けられない複雑な思いで一杯です。 それに比べ歯科の現場はどうでしょう?インプラント・審美・予防等、技術や材料の進歩には目覚しいものがあるのは確かです。が患者さんの目から見て、果たしてこの地域のように「開発?」されてきたのでしょうか? レントゲン等の検査の説明後、仰向けになり、「キーン」という不快音で削られ、詰め物か、歯型とり、目を開ければ「痛そう・冷たそうな」金属色の器具。少しでも患者さんの苦痛を和らげるように、細心の心遣いで工夫はしてみても、やはり歯医者は『怖ーい所』のようです。少しは解決できれば良いのですが…。 しかし、明らかに最近変化したものがあります。それは『予防に対する意識』の変化です。昔に比べ定期的に検診にお見えになられる患者さんが増えてきました。そして、それは乳幼児の虫歯の数にも表れています。「何処から処置すれば!」と思わず考え込んでしまうような子供達は、ほとんどいなくなりました。「歯磨き大事」で育ったお母さん達の意識の高さと、幼稚園・小学校での取り組みの成果だと思います。 先日、新聞で「歯の再生 マウス実験で高い成功率」と報じられました。 人への応用,実用化はまだ先になりそうですが、この技術が普遍化すれば、その時こそ歯科医療は大きく変貌しそうです。乳歯が抜け永久歯,永久歯が駄目になり自分の「細胞」から作った「再生歯」への流れになり、義歯・インプラント等、今の歯科で受けている歯の治療が、ほとんどが、必要性なくなるかもしれません。 開業当初、まだ園児だった子供達がパパとなりママとなり二世を連れてきてくれます。働き盛りだった人たちが、のんびり散歩がてら来院されます。 感謝の肝とで一杯です。これからの四半世紀を目標に。 |